この記事を読む人の中には、Mr.childrenというアーティストについて「まだよく分からない・・・」という人も居るかと思います。今回の記事では、そんな人にでもこれだけは押さえていただきたいトピックを紹介していきます。これを知っているか、知らないかではミスチルを語る深さがまた変わってくるんです。現に知らずにミスチルを好きで居る人も多く居るのでこの際に知っておくと、良きミスチルファンになれるのではないでしょうか。
もくじ
ミスチルは「時代と戦うアーティスト」
私がミスチルを好きなのには、単に「歌詞が素晴らしい」からというわけではなくて、
アーティストとしての使命のようなものを常に意識しているところがしばしば感じられるからなんです。いろんなモノが安売りされ、大量の消費が求めれる現在なだけあって、類まれな才能でひと際輝くはずのアーティストたちも衰退の一途をたどっています。そんなご時世のなかで、勇敢に「時代」と戦う姿勢を崩さないのが、このMr.childrenなんですよね。ここで言う「時代と戦う姿勢」とは、商業ベースで楽曲の作成をしたり、既存の枠に囚われない姿勢という意味です。「俺たちはこれまで○○のような楽曲を作ってきたから、次の作品も同系統の楽曲で攻めよう」とはならないわけです。
ミスチルは「既成の常識を越えていく楽曲」
最近はヒット曲のリサーチがかなり進んでいるらしく、日本・外国の楽曲問わず、ヒットする曲には共通点があるようです。4拍子である事はヒットするための基本中の基本らしく、私たちが普段聞きなれている楽曲のほとんどがまた「4拍子」である事と関係があるようですね。それはさておき、ミスチルはこうした4拍子楽曲にこだわるなどの、「売れるための楽曲づくり」をしているとは言い難い印象を受けます(実際、3拍子を含んだ楽曲も多いのが挙げられますよね。『WALTZ』など)。そうした常に新しいタイプの曲を生み出そうとする姿勢が多くのミスチルファンを虜にしているのは事実かと思います。
どんな時でも「何かの一部である」という自覚
そして何よりこれですね。ミスチルが他のアーティストと差をつけていると感じるのは、「何かの一部なんだ」という意識のあらわれ、なんですよね。こう今にも語りだしそうな桜井さんの姿が浮かびます。
いま世界中のどこかで起こっている物事、それは決して、僕らと隔たりのある事柄ではないんだ。むしろ、僕らはその一部を担っているかもしれない。僕らはそのどこかの一部なんだ。
その意識が見受けられる2つの曲を紹介↓
『ひびき』
去年の誕生日 クラッカーを鳴らして
破裂する喜びに酔いしれていたけど
外を歩いたら銃声が聞こえる
あの場所じゃ その音は 悲しげに響くだろうな
『彩り』
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
まとめ
世代を越えて多くの人たちに愛されるアーティストはたくさん存在します。しかし、自らをアップデートしながら、各世代ごとの印象を変えていくアーティストはそう多くありません。真のアーティスト(表現者)としての姿勢を彼らから学べるのではないでしょうか。